[ 川柳 ] :: SENRYU
遠くまで
2025/02/15
50句 / WORKS
虚辞だけで構成されたラブレター
中枢で育った桃に祝祭を
赤・白・黄の上位存在
官僚が栗きんとんを塗りたくる
虚史平成/甘ったるくて舌の嘘
死刑囚みたいに並ぶチューリップ
上手から酢が下手からvinegarが
やがてひとりになる五重奏
春風に抗え虚仮威しの悲歌
花を吐く。旗を弔う。詩を煽る。
城門にサンリオピューロランドの芽
壊れないようにマクドの手を握る
盤上で瞬く公務員の蜂
くまときつねのリエゾン治療
超音波、或いは鍵のスピンオフ
風ばかり追って削られてゆくもの
辞典から【うどん】の項を消しておく
かやねずみ五匹が嵐呼ぶロンド
サモエドとサモエドなぜか仲がいい
だいたいはスーツのひとが決めている
〈詞書:中八がそんなに憎いかさあ殺せ/川合大祐〉
中八が憎くて憎くてたまらない
サラ川で 爆笑してる サラリマン
花たちが延々揉めている花壇
写ルンです! 強く光った方の勝ち
相聞とクロロホルムの類似性
「「ありがとう」」感謝祭には二人だけ
パンツェッタ・ジローラモにもある指紋
ストレートフラッシュモブのプロポーズ
獄中記したためる坂46
月サ終 ついに点滅しはじめた
冗長なドリームコアに誓う雨
デマゴーグ-サイボーグ-もう目覚めない
反旗だけ切り裂いてから向かいます
灰原と見紛うほどの口語体
応仁のドーナツホール(Remastered)
弱体化してくナーフの夢日記
冬牡丹その心笑っているね
いくら変装しても鼓膜に似てる鳥
低画質ヨッシー(赤)と過ごす部屋
痛風の一向一揆はじめよう
夜気だけを礼賛する蛾/欺く蛾
もつ鍋をとりま構想から外す
ベルベット・音速超えて・ベルモット
走馬灯の時系列滅茶苦茶にして
脚本の都合で殺されたメイド
4Kで読み込む十六法全書
小数点以下は赦してかまわない
神話さえ積読し続ける人類
燃やす、噛む、散る、だめだとはわかってる
遠くまで届け緋色の手榴弾