[ 川柳 ] :: SENRYU
夏まみれ
2025/07/10
50句 / WORKS
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朝ぐもり教官二名行方不明
プールサイドにて整数論くるう
価値、偽善、白夜、掠れたモンタージュ
籐椅子のほころび楽になれるかな
URL手打ちして青嵐
片蔭に博士たち奇をてらいあう
災害の預言は五月雨に流れ
枇杷つぶし飛び散るボカロ全盛期
鬱アニメ見終えてそっと梅雨に入る
核酸を端から噛んで半夏生
サマードレスその破調必要ですか
微動だにしている現の証拠たち
ドジっ子が二人浮かんでいる泉
葉桜とともに「ごくせん」二期を見た
ぼうふらをばっとばらまく応接間
エアリプの応酬つづき風薫る
できあいのできはできしのでき 薄暑
静岡やけど梔子の花咲いてきた
曇天に滲む失語とアマリリス
故意に泡割ってはしゃいだ夏の果
水盗む(最も速いやり方で)
ポッチャマの失踪立夏28
炎昼に既視感ばかりみちていく
福岡と佐賀しかいない夏期講座
九州のバルコニーには意味がある
七月を囲む大きな引用符
パラソルの上は細胞膜だらけ
花沢類・道明寺司・仏法僧
青鷺とかけまして幻滅ととく
夏めいてネムルバカっていつの季語?
テクニカル悪口も混ざったゼリー
池に緋鯉 掃き溜めにMBTI
県知事が府知事にあげた夏帽子
独房に黒南風のoverdose
シェルターに麦酒をかけて少し笑う
夕凪という語の似合うシュシュ女
サングラスそして敬語は忘れなさい
夏の星あるいは水上置換法
痛ファンとファンのあいだに雷が
なんらかの皮膚だけ売っている夜店
東野と圭吾が出逢う熱帯夜
夜鷹(虚言癖チェスプレイヤー)
脚色を加えて夜盗虫歪む
香水の揮発を鼻が目が追った
鑑識が目を離せない誘蛾灯
マユリカのラジオに蛍狩の声
文末に異分子だけが灼けていて
花火師のゆびを貫く摩天楼
お花畑日本でいちばんおもい罪
途切れた独白に黴が生えている