京野正午TANKA / 2026/01/02

[ 短歌 ] :: TANKA

新しいボウリング

2026/01/02

20首 / WORKS

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着陸も離陸も奇跡いっせいにソリティアのルールを忘れよう

空酔いは降りてしばらく続くもの立直・一発・通信空手

スプリット スペア あなたを中国語字幕のように理解していく

エアポートポリスが夜に溶けたあとみんなで乱す航空保安

神様は左利きだと思うけど少数派だからそう思うだけ

伝説がはじまるような冬の日に気象予報士のブラウスは紺

すこし歩けば潮風に頰 さびついた記憶はいつの日のシーグラス

花瑠瑠 つぎの停留所で猫が乗ってくるって賭けてもいいよ

陶器市みたいにのどを渇かせて引退馬が食んでいる牧草

もう誰も泣かないように初手で詰むマインスイーパ 光の埃

とりたちをぶたにぶつけるゲーム  とりたちをぶたにぶつけるゲーム?

あらゆる詩は海の草案だと思う泡の国家をつついてこわす

素数かつ偶数、コットン+ウール、ゆずというれもんのなりすまし

速すぎて止まってみえる千文字の回文に二度出てくる銀河

なにもふれなければなにも起こらない鍵盤よ 愛すべきはれものよ

環太平洋国際会議UVにゆっくり硬化するジェルネイル

振り返ればわるくなかった人生の二番の歌詞がほぼサウダージ

どうしてもふざけた(夜がコンタクトレンズの水をうばいきるまで)

Wikipediaに載らないわたしたちでつくる完璧に新しいボウリング

隕石の遅さに大笑いしたい雨季のハワイにはしゃいだあとで